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本校は昭和59年(1984年)に開校し、令和5年度で40年目を迎える普通科・商業科・情報処理科の3学科を併置する県立高校です。
少人数展開や習熟度別の授業をはじめ、各科ともそれぞれの目的や特性に応じた特色ある教育活動を展開し、学力向上に取り組んでおります。
また、部活動や学校行事も盛んで、資格取得に力を入れており、「勉学・誠実・実行」の校訓のもと、生徒たちはのびのびとした高校生活を送っています。
皆さん、八潮南高校で自らの可能性に積極的にチャレンジしてください。
埼玉県立八潮南高等学校
校長 町田徹
入学式 式辞
春爛漫のこの佳き日に、PTA会長 鈴木 学様、後援会会長 秋元 理香様、学校評議員 高橋 裕様をはじめ、御来賓の皆様の御臨席を賜り埼玉県立八潮南高等学校 第40回 入学式を挙行できますことは、この上ない喜びであります。御来賓の皆様におかれましては、御多用の中、御臨席を賜り、心から感謝申し上げます。
ただ今、入学を許可いたしました227名の新入生の皆さん、本校への入学、誠におめでとうございます。みなさんは大きな夢と希望をもって本日を迎えたと思います。新入生の皆さんの八潮南高校への入学を教職員一同、心から歓迎いたします。
新入生の皆さん、皆さんは高校生活でどんな目標を持っていますか。高校での生活は、中学校を卒業してこれまで以上に皆さんを発展、成長させていくものです。勉強・部活動・学校行事などの様々な高校生活の中で、しっかり目標をもって自分自身を発展・成長させてください。
さて、入学に際し、新入生の皆さんに向けてお話をします。日本中が熱気に包まれたWBC(ワールドベースボールクラシック)が日本の優勝で3月22日に終了しました。その日本代表のメンバーに本校第31期卒業生、宇田川優希さんがいました。
本校を卒業後、大学に進学し、オリックスバッファローズに入団しました。入団時はさほど注目される選手ではなかったのですが、昨年のシーズン後半から活躍し、WBCメンバー30名の中に選ばれました。日本での野球人口は730万人ともいわれています。NPB(日本プロ野球機構)に所属する選手だけでも900人以上の人がいます。その中からWBCメンバー30名の中に本校の卒業生が選ばれました。とても素晴らしいことです。宇田川さんはWBCの試合では2試合に登板し、無失点と活躍をしました。新入生の皆さん、本校の卒業生が世界的にも大きな大会で活躍をしています。皆さんにも大きな可能性があります。是非、将来に向けての大きな夢を持ってください。そして、その夢を実現するための具体的な努力をしてください。もちろん、全てに夢が叶うとは限りません。しかし、夢に向かって努力をしなければ決して叶うことはありません。高校に入学し、新たな環境で夢に向かって挑戦してください。
次に、同じくWBCでの話題です。報道等では、宇田川さんは、当初、メンバーになじめず、力が発揮されなかったようです。その中で休養日に投手の人たちが食事会を開きその会の名前を「宇田川会」としたそうです。そのような交流から宇田川選手はチームになじみ、素晴らしいピッチングをするようになったとのことでした。どんな場合でも、力を発揮するには、発揮するだけの環境が必要です。環境をよくするには、周囲との関係が大切です。そのためには、まずは自分自身から行動を起こしてください。挨拶をし、コミュニケーションをとり、みんなで協力し合う、助け合うことが大切です。高校での新たな生活が始まります。素晴らしい高校生活が送れるようにしてください。
保護者の皆様、お子様のご入学まことにおめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。我々教職員一同、深い愛情と時には厳しさをもってお子様の成長に尽くしていきます。また、ご家庭と学校は常に力を合わせお子様の健全な成長のため尽力できればと思います。
結びに、新入生の皆さんが八潮南高校で充実した三年間を過ごせることを祈念しまして式辞とします。
令和5年4月10日
埼玉県立八潮南高等学校 校長 町田 徹
寒さが厳しかった冬もようやく和らぎ、春の訪れを感じるようになった今日この良き日に、本校PTA会長 鈴木 学 様の御臨席を賜り、埼玉県立八潮南高等学校 第37回卒業証書授与式を挙行できますことはこの上ない喜びであります。
新型コロナウィルスの感染はようやく落ち着きを見せてきましたが、まだまだ完全に終息したわけではありません。昨年度の卒業式では保護者1名の参加と制限をさせていただきましたが、今回の卒業式は規制を緩和することができました。保護者の方に見守られ、ただ今卒業証書を授与できましたことを大変うれしく思います。新型コロナウィルスの影響で分散登校、時差登校、様々な行事の中止や変更があり、思うような高校生活を送ることができず、歯がゆい思いをした卒業生も多かったと思います。また、感染防止のため、様々なことを我慢していただきました。皆さんの取り組みに感謝申し上げます。
ただ今、卒業証書を授与いたしました216名の卒業生の皆さん。ご卒業おめでとうございます。教職員一同、皆さんの卒業を心からお祝い申し上げます。
晴れの卒業にあたり、これから社会で活躍する皆さんにはなむけの言葉を送ります。
テレビで仕事のプロフェッショナルにテーマをあて取材する番組を見ました。主人公の父親は町の精肉店を経営していました。主人公の方は小学生のころ、間違えて肉を切る機械に手が入ってしまい、右手の指を切断してしまいました。その後、右手を気にし、学校も休みがちになってしまいました。高校卒業後就職しましたが、右手のコンプレックスから仕事は長くは続きませんでした。仕事を辞めた後は実家の精肉店の手伝いをしていたそうです。たまたま市場に仕入れに行ったとき、肉を様々な部位に切り分け、高価で取引されるもの、安価なもの、そして商品にならず捨てられるもの分けられるものを見たそうです。そして捨てられる部位を見て、うまくいかない自分と重ね合わせました。その時、大切な肉の一部を捨ててしまっていいのか。そして、自分自身もあきらめて捨てられるようになっていいのか思ったそうです。その後、主人公の方は、今まで大切にされていなかった部位を使い調理の方法を工夫し焼き肉店を開店して成功を収めたそうです。その方の言葉に「拾うのも自分、捨てるのも自分」という言葉がありました。
卒業生の皆さん、これからの人生では様々な場面で選択することがあると思います。その中では「拾うこと」それは選ぶこと、「捨てること」それは選ばないことです。すべてのことを「拾うこと」はできません。しかし、すべてを捨てていては、それは決していい人生ではありません。自分自身でしっかり考え、大切なこと、挑戦するべきことをしっかり「拾って」ください。「拾うこと、捨てること」を決めるのは皆さん自身です。自らの意思で、十分に考え決めてください。しっかり自らの意思で選択し、これからの長い人生、有意義なものとなるようにしてください。
結びに、保護者の皆様、本日は、お子様のご卒業おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。これからもお子様を見守っていただくとともに、今後とも本校への変わらぬご支援をお願い申し上げます。そして、卒業生の皆さんが、前途洋々たる人生を歩んでいくことを祈念しまして式辞とします。
結びに、保護者の皆様、本日は、お子様のご卒業おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。これからもお子様を見守っていただくとともに、今後とも本校への変わらぬご支援をお願い申し上げます。そして、卒業生の皆さんが、前途洋々たる人生を歩んでいくことを祈念しまして式辞とします。
令和5年3月10日
埼玉県立八潮南高等学校 校長 町田 徹
春爛漫のこの佳き日に、埼玉県立八潮南高等学校 第39回 入学式を挙行できますことは、この上ない喜びであります。
ただ今、入学を許可いたしました237名の新入生の皆さん、本校への入学、誠におめでとうございます。皆さんは大きな夢と希望をもって本日を迎えたと思います。新入生の皆さんの八潮南高校への入学を教職員一同、心から歓迎いたします。
新入生の皆さん、皆さんは高校生活でどんな目標を持っていますか。高校での生活は、中学校を卒業してこれまで以上に皆さんを発展、成長させていくものです。勉強・部活動・学校行事などの様々な高校生活の中で、しっかり目標をもって自分自身を発展・成長させてください。
さて、入学に際し、新入生の皆さんに「見る前に跳べ」という言葉を送ります。この言葉は、ノーベル賞作家の大江健三郎氏の著書の題名です。皆さんは中学校を卒業して新しい高校での生活が始まります。戸惑い、どうしたらいいのかと思うことも多いと思います。そんな時に「見る前に跳べ」という言葉を思い出してください。人は新たな行動を起こすとき、たいていのことは瞬時に行動したほうが良いのか悪いのかわかります。良いと思ったらすぐに行動してください。しかし、実際は行動を起こした方が良いことであった場合でも、じっと見て考えてしまうと行動に移せなくなることがあります。もし失敗してしまったらどうしようとか、行動のすることの困難さを考えるとなかなか動けなくなります。そんな時こそすぐ行動してください。見る前、じっくり考える前に行動してみましょう。皆さんは、まだまだ若いです。失敗してもやり直しはできます。やらなかったことで後悔はしないでください。「見る前に跳べ」の精神で取り組んでください。新たな高校生活が始まります。後悔しないよう、正しいと思ったことを積極的に行ってください。
保護者の皆様、お子様のご入学まことにおめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。我々教職員一同、深い愛情と時には厳しさをもってお子様の成長に尽くしていきます。また、ご家庭と学校は常に力を合わせお子様の健全な成長のため尽力できればと思います。
結びに、新入生の皆さんが八潮南高校で充実した三年間を過ごせることを祈念しまして式辞とします。
令和4年4月8日
埼玉県立八潮南高等学校 校長 町田 徹
例年になく寒さが厳しかった冬もようやく和らぎ、春の訪れを感じるようになった今日この良き日に、埼玉県立八潮南高等学校 第36回卒業証書授与式を挙行できますことはこの上ない喜びであります。
今年度も新型コロナウィルスの感染は終息が見えない状況でありますが、保護者の方に見守られ、ただ今卒業証書を授与できましたことを大変うれしく思います。新型コロナウィルスの影響で分散登校、時差登校、様々な行事の中止や変更があり、思うような高校生活を送ることができず、歯がゆい思いをした卒業生も多かったと思います。また、感染防止のため、様々なことを我慢していただきました。皆さんの取り組みに感謝申し上げます。
ただ今、卒業証書を授与いたしました220名の卒業生の皆さん。ご卒業おめでとうございます。教職員一同、皆さんの卒業を心からお祝い申し上げます。
晴れの卒業にあたり、これから社会で活躍する皆さんにはなむけの言葉を送ります。
それは「士魂商才」という言葉です。
皆さんもご存じの人も多いかと思います。昨年のNHK大河ドラマの主人公であった渋沢栄一の言葉です。渋沢栄一は現在の埼玉県深谷市出身です。農家出身であった渋沢栄一はのちの15代将軍徳川慶喜の家臣となり、フランスに随行することになります。その経験で海外の考えなど、これまでの日本の考えでなく、新たな思想、発想を取り入れることの大切さを学びます。その後、明治政府の官僚を経て、実業界で活躍することとなります。現在に残る企業500以上の創設に関わり日本の資本主義の父と言われています。また、社会事業にも熱心に取り組みました。
渋沢栄一の著書である「論語と算盤」のなかで「士魂商才」が説かれています。この言葉は武士の高潔な精神をもって、商人の才能を兼ね備えることです。私たちの考えでは、商売をやるには利益を求めることが重要と考えがちです。しかし、渋沢栄一は目先の利益を追求するだけでは、経済は成り立たないと説いています。経済を長期的に成り立たせるには、一時の利益の追求ではなく、取引相手を思いやる道徳心や仁義が必要です。また、著書である「論語と算盤」も同じ意味です。論語とは、中国の思想家孔子と弟子の問答集で、「人はどう生きるか」や道徳観を解いたものです。算盤は商売を表しています。これも商売を継続的に行うには道徳心が大切であるということです。
渋沢栄一は商売とその精神を説いていますが、これはすべてのことに通じます。例えば、スポーツなどの競技を行う場合、勝敗や記録は大切ですが、それだけでなく、日頃のスポーツに取り組む姿勢、周囲を思いやる気持ちが大切になってきます。
卒業生の皆さん、これから高校を卒業して新たな社会に飛び立っていきます。これから様々なことに挑戦をすると思います。その時は「士魂商才」という言葉を思い出してください。ただ目的を達するだけでなく、相手を思いやる心、道徳心をもって様々なことに挑戦してください。それこそが本当の成功に通じます。
結びに、保護者の皆様、本日は、お子様のご卒業おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。これからもお子様を見守っていただくとともに、今後とも本校への変わらぬご支援をお願い申し上げます。そして、卒業生の皆さんが、前途洋々たる人生を歩んでいくことを祈念しまして式辞とします。
令和4年3月10日
埼玉県立八潮南高等学校 校長 町田 徹
令和3年 春のこの佳き日に、埼玉県立八潮南高等学校 第38回 入学式を挙行できますことは、この上ない喜びであります。
ただ今、入学を許可いたしました230名の新入生の皆さん、本校への入学、誠におめでとうございます。新型コロナウイルスの感染が拡がり、何度も不安な思いをしながらも、皆さんはここまでよく頑張ってきたと思います。教職員一同、入学を心から歓迎いたします。
晴れの入学にあたり、1つの言葉を紹介しながら、高校3年間の大切な心構えをお話ししたいと思います。それは、元プロ野球選手で、東京読売巨人軍やニューヨークヤンキースなどで活躍した松井秀喜さんが座右の銘にしていた
心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる
という言葉です。これはもともとアメリカ合衆国の心理学者ウィリアム・ジェームズという人の言葉と言われており、松井さんが高校時代に野球部の監督から贈られた言葉だそうです。
高校生活の中で壁にぶつかった時、この言葉を思い出してみてください。何がいけなかったのかを振り返り、まずは行動に移してみてください。そして、それを三日坊主で終わらせず、習慣になるまで続けていきましょう。その先には成長したあなたの姿があるはずです。そしてきっと栄光が訪れることでしょう。
新型コロナウイルスはまだ終息の兆しが見えず、古関裕而先生が作曲してくださった自慢の校歌を大きな声で歌うことができないのは残念でなりませんし、しばらくは辛抱の日々が続くと思います。しかし、きっとウイルスを克服し、マスクを外して笑顔で校歌が歌える日が戻ってくることを信じ、一日一日を大切に過ごしてください。
八潮南高校での3年間を通じて、皆さんが立派な人間に成長し、本校を巣立っていくことを祈念し、式辞といたします。
令和3年4月8日
埼玉県立八潮南高等学校 校長 伊藤 孝人