校長室より(ごあいさつ)
本校校長より


 校長室より(ごあいさつ) 

 

 本校ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

本校は昭和59年(1984年)に開校し、今年で36年目を迎える普通科・商業科・情報処理科の3学科を併置する県立高校です。少人数展開や習熟度別の授業をはじめ、各科ともそれぞれの目的や特性に応じた特色ある教育活動を展開し、学力向上に取り組んでおります。

また、部活動や学校行事も盛んで、資格取得に力を入れており、「勉学・誠実・実行」の校訓のもと、生徒たちはのびのびとした高校生活を送っています。

 皆さん、八潮南高校で自らの可能性に積極的にチャレンジしてください。

 

                          埼玉県立八潮南高等学校長 伊藤 孝人


校長室より(式典)
平成31年度
式   辞


 春爛漫の言葉のとおり、満開の桜のもと穏やかな春のこの佳き日に、本校学校評議員 髙橋 裕 様、PTA会長 鈴木 玉枝 様、
後援会会長 小櫃 昌宏 様、をはじめ、多数の御来賓の皆様に御臨席を賜り、ここに埼玉県立八潮南高等学校 第36回 入学式をかくも盛大に挙行できますことは、この上ない喜びでございます。

 御来賓の皆様におかれましては、御多用の中、御臨席を賜り、心から感謝申し上げます。


 ただ今、入学を許可いたしました240名の新入生の皆さん、本校への入学、誠におめでとうございます。教職員一同、心から歓迎いたします。


 これから皆さんが迎える高校生活は、学習と集団活動をとおして自分を鍛える場です。本校での3年間は、皆さんの人生の中で、もっとも多感であり、また、活動的でもあり、理想を懸命に追い求める時期かと思います。


 私は、人は皆、幸せになるために生まれてきたと思っています。では、幸せをつかむためには何をすればよいのでしょうか。皆さんの入学にあたり、私から幸せをつかむための呪文をお伝えしたいと思います。それは本校の校訓「勉学 誠実 実行」であります。もう一度、申し上げます。「勉学・誠実・実行」です。ぜひ、自宅に帰ってからも「勉学 誠実 実行」と唱えてみてください。


 しかし、呪文を唱えるだけでは、幸福の女神は近づいて来てはくれません。行動に移さなければなりません。

 そのために、まず「勉学」に励んでください。人生は勉強の連続です。生涯にわたって学び続ける姿勢を身に付けてください。

 そして、常に「誠実」な姿勢を心掛けてください。誠実に生きていれば人から信頼され、多くのチャンスがまわってくるでしょうし、また、困った時でも必ず誰かが声をかけてくれると思います。誠実な姿勢を貫き、人間力を高めていくことが大切です。

 最後は「実行」です。人間は強い面と同時に弱い面も持ちあわせています。物事を実行するには、どんなに辛く苦しい時でも、勇気をもって前に踏み出す力が必要です。社会を生き抜いていくための基礎力を身に付けてください。


 八潮南高校教職員一同、皆さんの高校生活をしっかりとサポートしてまいります。皆さんも、本校での高校生活で、自分をさらに成長させるために、そして、自らの夢を実現するために、仲間と切磋琢磨しながら、様々なことにチャレンジしてください。

 その一方で、高校生活の中には、時には、辛く、苦しいことがあるかもしれません。そんな時は、一人で問題を抱え込むことなく、必ず家族や友達、先生に相談をしてほしいと思います。解決のヒントがもらえたり、力になってもらえたりすると思います。


 保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。真新しい制服に身を包み、高校生としての第一歩を踏み出した我が子をご覧になり、感慨もひとしおのことと存じます。

 高校時代は、お子様が大人になっていく上で、多くの知識を身に付け、生徒自身が主体的に考え、行動して、様々な課題に取り組み、解決へと導く能力を養っていく時です。

 ここにいる生徒の多くは、高校卒業後に4月を迎えると「成人」となります。生徒たちが立派な大人になれるよう、私たち教職員一同、深い愛情と、時には厳しさを持って、全力で取り組んでまいります。

 しかしながら、教育は学校だけでできるものではありません。学校と家庭がしっかりと手を携え、地域の方々に見守られながら、子どもたちを育てていくことが必要不可欠です。どうか、本校の教育方針に御理解をいただき、御協力・御支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


 結びに、皆さんの正面、ステージの上に書かれている本校の校訓「勉学 誠実 実行」の実践をとおして、皆さんにとって、八潮南高校での3年間が、「人生で最高の3年間」だったと、心からそう言える充実した日々となりますことを祈念し、式辞といたします。

  

                                 平成31年4月8日

              埼玉県立八潮南高等学校 校長  伊藤 孝人

   
   
   
 

 



平成30年度 卒業証書授与式

式   辞

 

 厳しかった冬の寒さも和らぎ、ようやく春の訪れを感じるようになった今日この佳き日、埼玉県議会議員 宇田川 幸夫 様、八潮市議会議長 朝田 和宏 様、本校PTA会長 鈴木 玉枝 様、後援会会長 小櫃 昌宏 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、ここに埼玉県立八潮南高等学校第三十三回卒業証書授与式をかくも盛大に挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びであります。御来賓の皆様におかれましては、御多用の中、御臨席を賜り、心から厚く御礼申し上げます。

 

 ただ今、卒業証書を授与いたしました215名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。教職員一同、皆さんの卒業を心より祝福いたします。

 晴れの卒業にあたり、これから社会で活躍する皆さんに、エールを送る意味も込めて、はなむけの言葉を贈ります。

 

 それは「時勢に応じて、自らを変革せよ」という言葉です。

 これは、幕末から明治維新という変化の激しい時代を生き抜いた坂本龍馬の言葉です。

 

 私たちが生きる現代の社会は、技術革新、いわゆるイノベーションが日進月歩であり、新しい技術が次々と開発され、これまで最新だった技術がすぐに過去の遺物となってしまうなど、まさに急激な変革を伴う時代と言われています。

 例えば、19世紀に世界で初めて電話機が発明されてから、携帯電話の普及まで約100年以上かかったのに対し、その後のスマートホンの普及までは、わずかたった10年程度しかかかりませんでした。この間、インターネットの普及とも重なり、私たちの生活は劇的に変化しました。

 

 今後、より一層の人工知能の進歩やグローバル化の進展、少子高齢化による人口構造の変化などにより、私たちの社会は、さらに加速度を増して変化していくことでしょう。

 

 確実に言えることは、このような、これまで何千年にもわたる人類の歴史の中で、誰一人として経験したことのない予測不可能な急激な社会の変化の中で、皆さんは、生きていかなければならないということです。

 そこで、皆さんがこれからの人生を歩んでいく上で、大切な要素を3つ、お話したいと思います。

 

 1つ目の要素は、固定観念にとらわれない柔軟な発想力です。

 これまで、歴史の転換期には、当時の常識を覆す変革者たちの存在がありました。

 例えば、ルネサンス期、中世の絶対的な考えであった「宇宙の中心は地球である」という天動説を否定し、「太陽を中心として地球はその周りをまわっている」という地動説を唱えたコペルニクスやガリレオ・ガリレイ。

 例えば、戦国武将でありながら、これまでの封建的な政治経済の秩序を否定し、楽市楽座など、商業活動に対する規制緩和を取り入れた改革をすすめ、約100年にも渡った戦国時代を終結させる礎を築いた織田信長。

 

 洋の東西を問わず、時代の変革期には、必ずと言っていいほど、これまでの固定観念にとらわれない柔軟な発想がありました。

 

 このように、誰もが驚き、受け入れがたいと思うような「非常識」なものこそが、実は革新的なアイデアとなり、新たな時代のニーズにマッチした「常識」となり得ることを歴史は証明しています。

 今まさに変革の時代だからこそ、高い嗅覚をもって、時代の潮流を読み取り、自らの価値観を変えていく柔軟性、これまでの「常識」を打ち破り、「非常識」を「常識」に変えていくダイナミックな発想力が求められているのです。

 

 2つ目の要素は、例えどのような社会変革の中であろうとも、人として、正しく生きる誠実な心を持つことです。

 

 江戸時代に、現在の滋賀県にあたる近江地方で活躍した近江商人の活動理念の一つに、「買い手よし、売り手よし、世間よし」という「三方よし」というものがあります。

 これは「自らの利益のみを求めるのではなく、その顧客のことを心から想い、多くの人に喜ばれる商品を持って商売を行い、社会に貢献していく」という理念で、まさに企業と顧客と社会とが「win-win」の関係となる、現代の企業倫理にも通じる考え方です。

 

 現代社会では、企業が自らの営利のみを追求しすぎるあまり、消費者が甚大な被害を被る事件や事故が後を絶ちません。まさに企業倫理が強く求められている時代です。

 「自分だけが良ければよい」という自分本位な心ではなく、他人や社会が真に求めているものを考え抜き、思いやりに満ちた心を持って行動するという誠実な心が求められているのです。

 

 3つ目の要素は、変化の激しい社会に臨む「覚悟」を持つことです。

 予測不可能な新たな時代に臨むためには、相当のエネルギーを必要とし、誰しも不安になるのは当然です。

 

 たとえ不安な点があったとしても、なんとかやってみようと前向きに行動できる人、不安な点があると、できそうにない理由を見つけ、ただ不平不満を訴えるだけの人、あるいは、誰かが何とかしてくれるだろうと、自らは動こうとせず、ただ傍観するだけの人など、不安に対する人々の反応は様々です。しかし、ただの不平不満や建設的でない批判、傍観するだけからは、何も生まれることはありません。

 

 理不尽や不都合なこと、自分の意に沿わないことにも、真正面に向き合い、世のため人のために「自分は絶対にこれを実現させよう」、「どんな状況でも、自分の役割を果たしていこう」という「覚悟」があれば、必ず道が開けます。どんなに初めは不可能だと思えたことにも、一筋の光が必ず射してくるものだと思います。

 

 「時勢に応じて、自らを変革せよ」

 

 さあ、これからは皆さんの時代です。明日からの日々、たとえ予想すらしなかった困難が待ち受けていようとも、何も不安に思うことはありません。

 

 すでに皆さんは、本校での3年間、授業や部活動、学校行事、資格取得への挑戦等を通じて、自らの可能性を追求し、様々な困難に立ち向かっていくための必要なことを学んできたではありませんか。

 どんなにつらい時でも、協力し合い、励まし合い、お互いを思いやり、高め合える仲間と出会うことができたではありませんか。

 そして、その仲間とともに、時には柔軟に、時には強い覚悟を持って、それぞれの成長を遂げるための自らの変革に果敢に挑戦してきたではありませんか。

 

 ぜひ、本校で培った力を信じて、一つ一つの課題や難問に真摯に向き合い、固定観念にとらわれない「柔軟な思考」と、思いやりあふれる「誠実な心」、そして強い「覚悟」をもって、新たな時代の変革者であり続けることを願っています。

 

 結びに、保護者の皆様、本日は、お子様の御卒業誠におめでとうございます。成長された我が子を御覧になり、感慨も一入のことと、心からお喜び申し上げます。併せてこれまでの本校の教育活動に対する御理解・御協力に厚く御礼申し上げます。

 これからも、良き理解者としてお子様を暖かく見守っていただくとともに、今後とも本校への変わらぬ御支援・御協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

 卒業生の前途洋々たる人生と、御家族の皆様の御多幸を祈念し、式辞といたします。

 

            平成三十一年三月九日

                  埼玉県立八潮南高等学校長  加藤 元

 

 
 


 
   
   
   
   



平成30年度 入学式

式   辞

 

 柔らかい春風と希望に満ちた穏やかな陽射しを浴び、正に春爛漫のこの良き日に、本校学校評議員 髙橋 裕 様、PTA会長 鈴木 玉枝 様、後援会会長 石川 悦子 様、をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、ここに埼玉県立八潮南高等学校 第35回 入学式をかくも盛大に挙行できますことは、この上ない喜びであります。御来賓の皆様におかれましては、御多用の中、御臨席を賜り、心から感謝申し上げます。

 

 ただ今、入学を許可いたしました二百二十五名の新入生の皆さん、本校への入学、誠におめでとうございます。教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 

 これから皆さんが迎える高校生活は、学習と集団活動を通して自分を鍛える場です。本校での3年間は、皆さんの人生の中で、もっとも多感であり、また、もっともエネルギッシュでもあり、理想とする姿を懸命に追い求める時期となります。

 その大切な3年間が、本日より始まるにあたり、皆さんに3つのことをお願いしたいと思います。

 

 1つ目は、「何事にも主体的に、積極的に行動してほしい」ということです。

 今、社会は、人工知能の劇的な進歩、グローバル化の進展、超高齢社会等、急速な変化の中にあります。そういう変化の時代を逞しく生き抜くためには、他人任せや受け身の姿勢ではなく、自らの意志で行動する主体性や、新たなことに挑戦する積極性が必要です。

 何事にも、人任せにせず、自らの頭でよく考え、自分で判断すること、そして、集団の中で自ら率先して、自分の責任や役割を果たすことを意識した生活を送ってください。

 これらは、皆さんが自立した大人となるために必要な資質であり、きっと皆さんの将来の自己実現を支える力となってくれるはずです。

 

 2つ目は、「決して失敗を恐れることなく、自分の可能性を追求してほしい」ということです。

 20世紀最高の物理学者、アインシュタインの言葉に、「1度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことにチャレンジしたことがない人だ。」という言葉があります。

 自分の可能性を広げるためには、様々な新しいことへの挑戦が不可欠です。

 当然、新しいことへの挑戦には、失敗が付き物ですが、決してその失敗を恐れることはありません。なぜならば、私たちは、失敗から多くのことを学び、さらに自分の世界を広げることができるからです。逆に、失敗を恐れるあまり、挑戦することを避け、目先の小さな成功や安定だけを求め続けているのであれば、決してその人の成長は望めません。

 本校には、勉強や部活動、学校行事、検定試験等、皆さんが果敢に様々なことに挑戦できる環境が整っています。ぜひ、本校での3年間、決して失敗を恐れることなく、積極的に様々な新しいことに挑戦し、自分の可能性を追求し続ける強い意欲と意志を育ててほしいと思います。

  

 

 

 3つ目は、「人との新たな出会いを大切にしてほしい」ということです。

 今日から始まる新生活では、新しい友人や先輩、先生方と多くの新しい出会いがあります。様々な人との出会いは、自らの価値観を広げ、人生を豊かにする最高の財産となりうるものです。

 

 学校はお互いに尊重し、協力し合う人間関係のあり方を学ぶ場です。一人ではできないことも仲間と取り組むことにより実現できることが多くあることを教えてくれます。時には、意見が合わず、衝突することがあっても、相手を理解し、思いやる心が真の友情を育んでくれます。

 しかし、人には、時として、自分と違う個性や考え方、他人の短所や不得意な部分、自分とは合わない部分を批判したり、見下したり、拒絶してしまう、心の弱い部分があります。ここにいじめの心理的要因があるのではないでしょうか。

 「背が低い」、「走るのが不得意だ」、「人とのコミュニケーションが苦手だ」など、これらは全てその人の個性であり、誰にもその個性を否定する権利はありません。

 相手の短所や、苦手な部分、自分と合わない部分だけしか見ずに、安易に人を批判したり、拒絶したりするのではなく、それ以外のもっと相手の素晴らしい部分にもしっかりと目を向けて、相手をリスペクトし、思いやることができる、そして、お互いの考えをしっかり伝え合うことができる、そんな素敵な人間関係を是非築いてください。

 

 本校は今年度で35年目を迎えます。ぜひ皆さん一人ひとりの努力によって、八潮南高校の歴史と伝統に新たな1ページが加えられることを大いに期待しています。

 私たち八潮南高校教職員一同、皆さんの高校生活を、全力でサポートいたします。

 

 保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。真新しい制服に身を包み、高校生として第一歩を踏み出した我が子を御覧になり、感慨も一入のことと、心からお喜びを申し上げます。

高校時代は、お子様が大人になっていく上で、多くの知識を身に付け、生徒自身が主体的に考え、行動して、様々な課題に取り組み、解決へと導く能力を養っていく時です。

私たち教職員一同、深い愛情と、時には厳しさを持って、お子様の成長に全力で尽くしてまいります。

しかし、当然のことながら、教育は学校だけでできるものではありません。学校と家庭がしっかりと手を取り合って育てていくことが必要不可欠です。どうか、本校の教育方針にご理解をいただき、ご協力・ご支援を賜りますようよろしくお願い致します。

 

結びに、皆さんの正面、ステージの上に書かれている本校の校訓「勉学 誠実 実行」の実践を通して、皆さんにとって、八潮南高校での3年間が、「人生で最高の3年間」だったと、心からそう言える充実した日々となりますことを祈念し、式辞といたします。

 

                     平成30年4月9日

                     埼玉県立八潮南高等学校長 加藤 元



   
   
   



過去のデータ

平成29年度 卒業式
式   辞

 

 例年になく寒さが厳しかった長い冬から、ようやく春の訪れを感じるようになった今日この佳き日、埼玉県議会議員 宇田川 幸夫 様、八潮市議会議長 朝田 和宏 様、八潮市教育委員会教育長 石黒 貢 様、本校PTA会長 鈴木 玉枝 様、後援会会長 石川 悦子 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、ここに埼玉県立八潮南高等学校第32回卒業証書授与式をかくも盛大に挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びであります。御来賓の皆様におかれましては、御多用の中、御臨席を賜り、心から厚く御礼申し上げます。

 

 ただ今、卒業証書を授与いたしました220名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。教職員一同、皆さんの卒業を心より祝福いたします。

 晴れの卒業にあたり、これから社会で活躍する皆さんに、エールを送る意味も込めて、はなむけの言葉を贈ります。

 

 それは「常に挑戦者であれ!」という言葉です。

 

 歴史を紐解けば、これまで人類は、決して失敗を恐れることなく、新たな挑戦を幾度となく繰り返してきました。

 マゼランやコロンブスが活躍した、かつての大航海時代、人類は新天地を求め、大海原を駆け巡り、未開の地へと進出していきました。そして動力機関の開発により、鉄道、自動車、飛行機などを発明し、広大な大地を、そして大空を制覇し、さらには、そのフロンティアを無限の宇宙にも広げ、その挑戦は今でも続いています。

 また、ウィルスや細菌などの目に見えない敵との闘いにも果敢に挑み、かつて不治の病として恐れられていた様々な疾病に対して、数多くの有効な治療方法を確立させてきました。

 マクロの世界からミクロの世界に至るまで、より良い社会、より幸福な世界を求め、人類は常に挑戦し続けてきたのです。まさに人類の歴史は先人たちの挑戦の上に成り立っているといっても過言ではありません。

 

 皆さんがこれから生きていく社会は、めまぐるしい技術革新やグローバル化の進展、超高齢社会等による社会構造の急速な変化が伴う予測不可能な社会だと言われています。例えば、民間の調査研究機関によると、人工知能、いわゆるAIの劇的な進歩により、10年後から20年後には、現在ある日本の仕事の約49%がAIにとって代わられ、2045年には、AIが地球上の全人類の知性を超えてしまう”シンギュラリティ”という現象が起きると予測されています。このような急激な変化は、今までの長い歴史の中で、人類が経験したことのない、まさに予測不可能な現象であり、こうした激しい社会の変化の中で、皆さんは生きていかなければなりません。

 

 

 しかし、決して恐れることはありません。これまで人類が未知の世界に挑戦し続けた延長線上に今日の繁栄があるということを歴史が証明しています。

 ぜひ、皆さんには、より良い社会を求めて挑戦し続ける人類のDNAをしっかりと受け継ぎ、たとえ予測不可能な社会であっても、既存の価値観には囚われない新しい価値を主体的に創造し続けていく生き方、未来を今日よりも素晴らしいものにしようと願い、失敗を恐れず、果敢に挑戦し続ける生き方を送ってほしいと思います。

 

 しかし、挑戦し続けていくためには、大切な要素が二つあると思います。

 

 一つは、「情熱」です。

 「経営の神様」と呼ばれた、パナソニックの創業者、松下幸之助の言葉に、「知識や才能は必ずしも最高でなくてもいい。しかし、情熱だけは最高でなくてはならない。」というものがあります。

 何か新しいことに挑戦しようという時に、たとえその知識がなかったとしても、あるいは、良い方法がわからなかったとしても、何が何でもこれを成功させたい、これで世の中の人を幸せにしたいという、誰にも負けない情熱をもって取り組めば、「こうしたらどうだろうか」「この次はこんな方法でやってみよう」と様々な工夫を凝らし、時には人の教えに謙虚に耳を傾け、いつしか成功の道を見つけるものです。

 ぜひ、自分が目指す夢や理想に向かって、誰にも負けない情熱をもった挑戦者であってほしいと思います。

 

 もう一つは、「利他の心」です。

 「利他」とは他人や社会の利益を大切に思い行動するということです。

 人の心にはもともと「自分だけが良ければよい」と考える自分本位な心と、「他人や社会のために」と考える利他の心があります。

 どんなに情熱があったとしても、その情熱が自分のことしか考えていない自分本位なものであれば、誰からも理解や協力は得られません。

 一方、周りの人のことを考え、他の人や社会が真に求めているものを考え抜き、思いやりに満ちた「利他の心」に立って行動すれば、周囲の人の心を動かし、さらには社会を大きく動かしていくことになるのではないでしょうか。

 

「常に挑戦者であれ!」

 

 皆さんを待っている明日からの日々は、決して楽しいことばかりではありません。時には予想すらしなかった困難が待ち受けているかもしれません。しかし、何も不安に思うことはありません。なぜなら、すでに皆さんは、本校での3年間、授業や部活動、学校行事、資格取得への挑戦等を通じて、様々な困難に立ち向かっていくための必要なことを学んできたのですから。

 

 

 共通の目標に向かって、どんなにつらい時でも、協力し合い、励まし合い、お互いを思いやり、高め合える仲間と出会うことができたではありませんか。

 そして、その仲間とともに失敗を恐れることなく、強い意欲と意志を持って、自らの可能性を追求し、様々な新たなことに果敢に挑戦してきたではありませんか。

 

 皆さんは、すでに立派な挑戦者なのです。ぜひ、本校で培った力を信じて、一つ一つの課題や難問に真摯に向き合い、誰にも負けない「情熱」と、思いやりあふれる「利他の心」をもった、挑戦者であり続けることを願っています。

 

 結びになりますが、保護者の皆様、本日は、お子様の御卒業誠におめでとうございます。成長された我が子を御覧になり、感慨も一入のことと、心からお喜び申し上げます。併せてこれまでの本校の教育活動に対する御理解・御協力に厚く御礼申し上げます。

 これからも、良き理解者としてお子様を暖かく見守っていただくとともに、今後とも本校への変わらぬ御支援・御協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

 卒業生の前途洋々たる人生と、御家族の皆さんの御多幸を祈念し、式辞といたします。

 

            平成30年3月10日

                  埼玉県立八潮南高等学校長  加藤 元


  
  
  
  




平成29年度 入学式
式   辞

 

 春爛漫の言葉のとおり、満開の桜のもと穏やかな春のこの佳き日に、本校学校評議員の髙橋 裕 様、平本なるみ 様、PTA会長 小櫃 昌宏 様、後援会会長 石川 悦子 様、をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、ここに埼玉県立八潮南高等学校 第34回 入学式をかくも盛大に挙行できますことは、この上ない喜びであります。御来賓の皆様におかれましては、御多用の中、御臨席を賜り、心から感謝申し上げます。

 

 ただ今、入学を許可いたしました二百四十二名の新入生の皆さん、本校への入学、誠におめでとうございます。教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 これから皆さんが迎える高校生活は、学習と集団活動を通して自分を鍛える場です。本校での3年間は、皆さんの人生の中で、もっとも多感であり、また、もっともエネルギッシュでもあり、理想とする姿を懸命に追い求める時期となります。

 その大切な3年間が、本日より始まるにあたり、皆さんに2つのことをお願いしたいと思います。

 

 1つ目は、これからの3年間、失敗を恐れることなく、様々なことに挑戦して、自分の可能性を追求してほしいということです。

 自動車やバイクで有名な企業「ホンダ」の創業者である、本田宗一郎氏の言葉に「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。」というものがあります。

 この言葉は、「自分を高めるためには、様々な新しいことに挑戦していかなくてはならないが、新しいことへの挑戦には、当然、失敗が付き物である。しかし、決して失敗を恐れることはない。なぜならば、私たちは、失敗から多くのことを学び、さらに自分を高めることができるからである。逆に、全く失敗を経験したことがないということは、新しいことに何も挑戦していない証なのだ。」ということは、私たちに教えてくれていると思います。

 本校には、授業や部活動、学校行事や検定試験など、皆さんが果敢に挑戦できる環境が整っています。ぜひ、失敗を恐れることなく、様々な新しいことに挑戦し、自分の可能性を追求し続けてほしいと思います。

 

 2つ目は、今日の新しい出会いを、いつまでも大切にしてほしいということです。

 今、新聞報道等で 「いじめ」の問題が、連日のように、大きく取り上げられています。これは相手を思いやる気持ちに欠けることから引き起こされるものと思います。

 集団の中で人が生活していく時には、必ず心の摩擦が生じます。大切なことはその心の摩擦に、しっかりと向き合い、心をひらき、お互いの気持ちをしっかり伝え合うことなのです。

 どんな人にも、短所もあれば、必ず長所もあります。不得意もあれば、得意もあります。自分と合う部分もあれば、合わない部分もあります。相手の短所や、自分と合わない部分だけにしか目を向けずに、安易に人を批判するのではなく、それ以外の部分にもしっかりと目を向けて、相手をリスペクトし、思いやることができる、そんな素敵な人間関係を是非築いてください。

 

 いずれにせよ、八潮南高校教職員一同、皆さんの高校生活を、しっかりとサポートしてまいります。皆さんも、本校での高校生活で、自分を少しでも今より成長させるために、そして、自分の夢を実現するために、決して失敗を恐れず、仲間と切磋琢磨しながら、様々なことに挑戦してください。

 しかし、3年間の高校生活では、辛く、苦しいことがあるかもしれません。時には、自分だけでは抱えきれない不安や焦りを覚えることもあるでしょう。そんな時は、一人で抱えることなく、必ず家族や友達、先生に相談してください。必ず力になってくれます。

 

保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。真新しい制服に身を包み、高校生として第一歩を踏み出した我が子を御覧になり、感慨も一入のことと、心からお喜びを申し上げます。

高校時代は、お子様が大人になっていく上で、多くの知識を身に付け、生徒自身が主体的に考え、行動して、様々な課題に取り組み、解決へと導く能力を養っていく時です。

私たち教職員一同、深い愛情と、時には厳しさを持って、お子様の成長に全力で尽くしてまいります。

しかし、当然のことながら、教育は学校だけでできるものではありません。学校と家庭がしっかりと手を取り合って育てていくことが必要不可欠です。どうか、本校の教育方針にご理解をいただき、ご協力・ご支援を賜りますようよろしくお願い致します。

 

結びに、皆さんの正面、ステージの上に書かれている本校の校訓「勉学 誠実 実行」の実践を通して、皆さんにとって、八潮南高校での3年間が、「人生で最高の3年間」だったと、心からそう言える充実した日々となりますことを祈念し、式辞といたします。

 

              

平成29年4月10日

                 埼玉県立八潮南高等学校長  加藤 元