生徒が読んでいる本を司書も読んでみた!

やしなん生のリアル読書事情!(^^)!

「100万回生きたきみ」

「100万回生きたきみ」七月隆文著 KADOKAWA

 

「安土美桜は、100万回生きている。」という文章から始まるこの小説。今は17歳の高校生として生きている美桜は、記憶はそのままに永遠に生まれ変わり続けるという呪いにかかっているのです。

呪いのはじまりは魔物や女神や竜が実在したケルトの時代。女神は英雄に聖剣を授ける代わりに、自分以外の女を愛してはいけないという誓いをたてさせるのですが、英雄がこの呪いを破ったことから永遠に繰り返す命の呪いが始まります。

終わりのない命に心が枯れ果て、何に対しても無関心な美桜。しかしなぜか同級生の光太に強烈に惹かれていくのです。恋人になった2人、そこには何千年も前から続く遥かな恋の運命が隠されていたのでした。

さわやかな表紙からは想像もできないほど、太古のロマンを感じる小説でした。ケルト・英雄・竜・吟遊詩人、そんなワードにぐっとくる高校生におすすめの恋愛小説です。

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