第40回卒業証書授与式 式辞
季節は三寒四温を繰り返しながらも、早咲きの河津桜のたよりに春の訪れを感じる今日のこの良き日に、本校PTA会長 臼井 繁樹 様はじめご来賓の皆様の御臨席を賜り、埼玉県立八潮南高等学校第40回卒業証書授与式を挙行できますことはこの上ない喜びであります。
ただ今、卒業証書を授与いたしました184名の卒業生の皆さん。ご卒業おめでとうございます。教職員一同、皆さんの卒業を心からお祝い申し上げます。
皆さんには、この一年、特別なお願いをしてきました。それは、八潮南高校最後の卒業生として、部活動、資格取得、委員会・生徒会活動、進路実績、様々な面で模範となる「背中」を下級生に見せてほしい、というお願いであり、期待することでした。皆さんはその期待どおり「昭和59年の開校以来、先輩方が守り続けてきた良き伝統、何事にも全力で取り組む姿、これが八潮南高校の最上級生の姿なのだ」という八潮南高校イズムを示してくれました。皆さんの思いは、下級生を通じて新校の新入生へとしっかりと受け継がれていくことでしょう。卒業生の皆さん、八潮南高校の「有終の美」を飾ってくれて誠にありがとうございました。
この度、晴れて卒業を迎える皆さんに、渋沢栄一の名言である「夢七訓」を送ります。
夢なき者は理想なし
理想なき者は信念なし
信念なき者は計画なし
計画なき者は実行なし
実行なき者は成果なし
成果なき者は幸福なし
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず
新一万円札の肖像で知られる渋沢栄一は、生涯で五百以上の企業の設立にかかわった「日本資本主義の父」と言われる埼玉県を代表する偉人です。
渋沢栄一はこの名言を通じて、目標を持ち、それを段階的に実現していくことが幸福への道であると説いています。具体的には、大きな夢を小さな目標に分割し、階段を上るように一つずつ達成する。信念を持ち、計画を立て、行動に移すことで成果を得る。成果を通じて自己の成長や幸福感を得る。だから、幸せになりたい人は「夢」を持たなくてはならない、ということです。この、幸せな人生を歩んでいくために大切なプロセスは、皆さんにとって特別なことではないはずです。皆さんは、この3年間、「凡事徹底」という学年目標のもと、それぞれの夢に向かって、一歩ずつ一歩ずつ努力を重ねてきました。これからの人生も、八潮南高校で実践してきた「凡事徹底」の精神を忘れず、夢に向かって努力し続けてください。その先には、必ず幸せな未来が待っています。
結びに、保護者の皆様、本日は、お子様のご卒業おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。これからもお子様を見守っていただくとともに、今後とも本校への変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げまして式辞とします。
令和八年三月十日
埼玉県立八潮南高等学校
校長 福島 聡