【学校生活の様子】

平成30年度 入学式

式   辞

 

 柔らかい春風と希望に満ちた穏やかな陽射しを浴び、正に春爛漫のこの良き日に、本校学校評議員 髙橋 裕 様、PTA会長 鈴木 玉枝 様、後援会会長 石川 悦子 様、をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、ここに埼玉県立八潮南高等学校 第35回 入学式をかくも盛大に挙行できますことは、この上ない喜びであります。御来賓の皆様におかれましては、御多用の中、御臨席を賜り、心から感謝申し上げます。

 

 ただ今、入学を許可いたしました二百二十五名の新入生の皆さん、本校への入学、誠におめでとうございます。教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 

 これから皆さんが迎える高校生活は、学習と集団活動を通して自分を鍛える場です。本校での3年間は、皆さんの人生の中で、もっとも多感であり、また、もっともエネルギッシュでもあり、理想とする姿を懸命に追い求める時期となります。

 その大切な3年間が、本日より始まるにあたり、皆さんに3つのことをお願いしたいと思います。

 

 1つ目は、「何事にも主体的に、積極的に行動してほしい」ということです。

 今、社会は、人工知能の劇的な進歩、グローバル化の進展、超高齢社会等、急速な変化の中にあります。そういう変化の時代を逞しく生き抜くためには、他人任せや受け身の姿勢ではなく、自らの意志で行動する主体性や、新たなことに挑戦する積極性が必要です。

 何事にも、人任せにせず、自らの頭でよく考え、自分で判断すること、そして、集団の中で自ら率先して、自分の責任や役割を果たすことを意識した生活を送ってください。

 これらは、皆さんが自立した大人となるために必要な資質であり、きっと皆さんの将来の自己実現を支える力となってくれるはずです。

 

 2つ目は、「決して失敗を恐れることなく、自分の可能性を追求してほしい」ということです。

 20世紀最高の物理学者、アインシュタインの言葉に、「1度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことにチャレンジしたことがない人だ。」という言葉があります。

 自分の可能性を広げるためには、様々な新しいことへの挑戦が不可欠です。

 当然、新しいことへの挑戦には、失敗が付き物ですが、決してその失敗を恐れることはありません。なぜならば、私たちは、失敗から多くのことを学び、さらに自分の世界を広げることができるからです。逆に、失敗を恐れるあまり、挑戦することを避け、目先の小さな成功や安定だけを求め続けているのであれば、決してその人の成長は望めません。

 本校には、勉強や部活動、学校行事、検定試験等、皆さんが果敢に様々なことに挑戦できる環境が整っています。ぜひ、本校での3年間、決して失敗を恐れることなく、積極的に様々な新しいことに挑戦し、自分の可能性を追求し続ける強い意欲と意志を育ててほしいと思います。

  

 

 

 3つ目は、「人との新たな出会いを大切にしてほしい」ということです。

 今日から始まる新生活では、新しい友人や先輩、先生方と多くの新しい出会いがあります。様々な人との出会いは、自らの価値観を広げ、人生を豊かにする最高の財産となりうるものです。

 

 学校はお互いに尊重し、協力し合う人間関係のあり方を学ぶ場です。一人ではできないことも仲間と取り組むことにより実現できることが多くあることを教えてくれます。時には、意見が合わず、衝突することがあっても、相手を理解し、思いやる心が真の友情を育んでくれます。

 しかし、人には、時として、自分と違う個性や考え方、他人の短所や不得意な部分、自分とは合わない部分を批判したり、見下したり、拒絶してしまう、心の弱い部分があります。ここにいじめの心理的要因があるのではないでしょうか。

 「背が低い」、「走るのが不得意だ」、「人とのコミュニケーションが苦手だ」など、これらは全てその人の個性であり、誰にもその個性を否定する権利はありません。

 相手の短所や、苦手な部分、自分と合わない部分だけしか見ずに、安易に人を批判したり、拒絶したりするのではなく、それ以外のもっと相手の素晴らしい部分にもしっかりと目を向けて、相手をリスペクトし、思いやることができる、そして、お互いの考えをしっかり伝え合うことができる、そんな素敵な人間関係を是非築いてください。

 

 本校は今年度で35年目を迎えます。ぜひ皆さん一人ひとりの努力によって、八潮南高校の歴史と伝統に新たな1ページが加えられることを大いに期待しています。

 私たち八潮南高校教職員一同、皆さんの高校生活を、全力でサポートいたします。

 

 保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。真新しい制服に身を包み、高校生として第一歩を踏み出した我が子を御覧になり、感慨も一入のことと、心からお喜びを申し上げます。

高校時代は、お子様が大人になっていく上で、多くの知識を身に付け、生徒自身が主体的に考え、行動して、様々な課題に取り組み、解決へと導く能力を養っていく時です。

私たち教職員一同、深い愛情と、時には厳しさを持って、お子様の成長に全力で尽くしてまいります。

しかし、当然のことながら、教育は学校だけでできるものではありません。学校と家庭がしっかりと手を取り合って育てていくことが必要不可欠です。どうか、本校の教育方針にご理解をいただき、ご協力・ご支援を賜りますようよろしくお願い致します。

 

結びに、皆さんの正面、ステージの上に書かれている本校の校訓「勉学 誠実 実行」の実践を通して、皆さんにとって、八潮南高校での3年間が、「人生で最高の3年間」だったと、心からそう言える充実した日々となりますことを祈念し、式辞といたします。

 

                     平成30年4月9日

                     埼玉県立八潮南高等学校長 加藤 元