【学校生活の様子】

第2学期始業式

平成30年度 第2学期始業式 校長講話

 

 おはようございます。

 今年の夏は、30年に一度の異常気象と言われるほど、例年になく連日厳しい暑さが続く夏でした。 

 

 そんな中、例えば、履歴書の作成や面接練習等に一生懸命取り組んでいる3年生の姿であったり、あるいは、部活動では、この猛暑の中、各運動部では、新チームとして、合宿や毎日の厳しい練習を通じて、新人大会に向け、仲間と汗を流している姿や、文化部では、例えば、ボランティア部が地元中小企業の行事に参加したり、吹奏楽部が、地元の病院やお祭りで素晴らしい演奏を地域の方々に披露してくれたり、この他にも様々な部で、夏の暑さに負けずに、頑張っている皆さんの姿をみることができ、大変うれしく思っています。

 

 今日は、皆さんに「表の努力」と「裏の努力」という言葉について話をします。これは、かつて、PL学園のエースとして、春夏と5回連続で甲子園に出場し2度優勝、その後巨人軍や大リーグで大活躍された桑田真澄の著書の中にある言葉です。

 

 「表の努力」とはランニングをしたり、ピッチングや素振り、サーブやレシーブ、パスやシュートの練習だったり、あるいは、単語や漢字を覚えたり、問題を解くなどの要するに技術や体力、学力をつける直接的な努力のこと。

 「裏の努力」は、トイレ掃除だったり、草むしりだったり、挨拶や返事だったり、ごみが落ちていたら拾うことだったり、玄関先で靴が乱れていたら、揃えることだったり、競技とは直接関係のないが、人間性を高める上で大切なことを続ける努力のこと。

 桑田さんは「この二つの努力を両立できてこそ、努力は報われる。」と言っています。

 

 例えば、この夏の甲子園大会で活躍した、埼玉県代表としてベスト8となった浦和学院高校のある生徒は、挨拶やゴミ拾いはもちろん、食堂のスリッパをそろえたり、トイレ掃除を率先してやったりと「裏の努力」を重ねてきたそうです。

 また、見事優勝に輝いた大阪桐蔭高校のある生徒は、早起きして毎朝自主勉強をする、遠征のバスの中では読書をする、授業中は絶対に寝ずに授業に集中するということをぶれることなく続けてきたそうです。

 

 落ちているゴミを拾ったり、スリッパをそろえたり、常に読書を心がけたり、授業中絶対に寝ないなどは、そんなに難しいことでもないし、誰にでもできることです。

 しかし、二人は、毎日の厳しい野球の練習をやり抜くという「表の努力」はもちろんのこと、日常生活の中で、難しいことではない誰にでもできることを、毎日欠かさずにやり抜く「裏の努力」も徹底してきました。そして、一つのことを最後までやり抜く強い意志、自分をしっかりとコントロールできる強い自制心を見事に育て上げ、あの甲子園という大舞台で自分を見失わずに最高のプレーができたのです。

 

 彼らは、世間では新聞等で騒がれていますが、皆さんと同じ高校生です。

 そんな同世代の高校生たちが、技術や体力、学力を高める「表の努力」と、人間性を高めるために些細なことを続ける「裏の努力」を、やったりやらなかったりではなく、強い意志を持って、毎日欠かさず徹底してやり抜けば、どのような状況にあっても適切な判断に基づいた最高のパフォーマンスが、皆さんでも可能になるということを、証明してくれているのではないでしょうか。

 

 さて、長かった夏休みも終わり、いよいよ2学期が始まります。

 今学期は、修学旅行、文化祭、強歩大会などの多くの学校行事や、新人大会、進路実現など、1年間の中で最も長く、そして中心となる学期です。是非、「表の努力」と「裏の努力」を意識しながら、強い覚悟を持って挑戦し続ける姿勢、自主的に学ぶ姿勢、最後までやり抜く姿勢を持ち続けて、様々な取組に臨んでほしいと思います。

 

 今学期、皆さんにとって、一つでも自分自身を成長させ、実りある高校生活となるよう、期待します。