【学校生活の様子】

2学期終業式

平成29年度 第2学期終業式 校長講話

 

皆さん、おはようございます。

  今学期は、修学旅行、文化祭、強歩大会など、大きな行事がありましたが、皆さんの力を総結集して成功を収めてくれました。本当に素晴らしかったと思います。

 そこで、今から3つのことを尋ねますので、それぞれ各自の心の中で、2学期を振り返ってみてください。

 

1 今学期、勉強なり、部活動なり、進路なり、目標を持って高校生活を送ることができましたか、そして、少しでもその目標を達成、あるいは近づけることができましたか。

2 自分の身の回りで困っている人、悩んでいる人に対して、自分のできることを、しっかりと考え、行動を起こすことができましたか。

3 ネットの向こう側は、危険な世界に繋がっているということを常に意識して、スマホを使っていますか。

 

 以上の点は、今学期、皆さんに朝礼等で、お話をしてきたことです。ぜひ、3学期にもつなげてほしいものです。

 

 先日、2年生の各教室で、3年生による進路体験談の発表がありました。発表してくれた3年生は、進路実現に向けたこれまでの取組を、自分の言葉でしっかりと後輩たちに伝えていました。実際に苦労した上での話だったので、一言一言に大変重みがある、素晴らしい報告会だったと思います。2年生も先輩たちの言葉を胸に、これから本格化する進路実現に向け、ぜひ頑張ってほしいと思います。

 

 今日は、そんな進路に絡んで、ある研修会で聞いた2つの話を紹介します。

 

一つ目は、あるバスの運転手の話です。

ある日、泣き叫ぶ赤ん坊を抱えた若い母親がバスに乗車してきました。そのバスには多くの人が乗っていましたが、赤ん坊はなかなか泣き止まなかったので、母親は、乗車してすぐのバス停で降りようとしました。そこで、バスの運転手が「ここが本来の目的地ですか?」と聞きました。普通であれば、余計なお世話に近い行為です。

母親は「本当は新宿駅まで乗りたいのですが、子どもが泣き叫ぶので」と答えました。その時、運転手はおもむろに車内アナウンスで、次のように述べました。「皆さん、この若いお母さんは新宿まで行くそうなのですが、赤ちゃんが泣いて皆さんにご迷惑がかかるので、ここで降りると言っています。赤ちゃんは泣くのが仕事です。どうぞ皆さん、少しの間、赤ちゃんとお母さんを一緒に乗せて上げてください。」

車内から自然に拍手が沸き起こったそうです。

 

 

2つ目は、ディズニーランドのレストランでの話です。

ある若い夫婦がやってきました。それぞれの食事を注文した後、さらにお子様ランチを注文しました。これに対し、ウェイトレスはマニュアル通りに「大人だけのお客様にはお子様ランチはお出ししておりません。」と答えました。

その時、その夫婦は、次のような話をしました。実は、二人には小さな子どもがいて、いつもこのレストランで食事をしていました。ところが、最近その子どもが亡くなってしまい、その子を偲び、できれば一緒に食事をしている気持ちになりたいと思って注文したというのです。

ウェイトレスは、その話を聞き、「わかりました」と言って注文を受けました。やがて、お子様ランチが運ばれてきました。この話はここでは終わりません。次にウェイトレスは、同時に幼児用の高い椅子を運んできて、夫婦の間にそっと置きました。

夫婦はいたく感動し、涙を流したそうです。

 

いずれの話も、人としての思いやりの気持ちがあふれた、心温まるエピソードです。

確かにバスの運転手の仕事は、乗客を目的地に運ぶことですし、レストランのウェイトレスの仕事は、お客さんの注文をとり、食事を運んでくることです。

しかし、この二つの話に出てくる人たちは、そういった通常のレベルの仕事意識だけではなく、お客様の状況をしっかりと観察し、あるいは話をしっかりと聞いた上で、目の前のお客様が幸せになるにはどう対応するのがベストなのか、そのお客様の本当の想いに寄り添った的確な判断を自らが行い、マニュアルにはないことを、勇気を出して実行に移したのです。

 

皆さんは近い将来必ず仕事に就きます。「働く」ということは、目の前の仕事をただこなせばいいというのではなく、ただお金を稼げばいいということではなく、その延長線上は、人を幸せにすること、そして社会に貢献することにつながっているのだということを、今日の2つのエピソードから学んでほしいと思います。

 

忙しかった2学期も今日で終わりです。明日からの冬休みは、くれぐれも事故には気を付けて、1月9日には元気な姿を見せてください。

 

それでは皆さん、メリークリスマス そして、良いお年を! 以上