【逆転ののろし】関東予選一回戦 結果【雷雨に散る】
4月16日(日)、第71回関東高校ラグビー大会埼玉県予選の一回戦が行われました。
対戦相手は、同じ東部地区の鷲宮高校。 昨年度の春の大会や新人戦で何度もぶつかり、そのたびあと一歩が届かなかった相手です。
前日からの雷雨予報のため、開始時間をやや早めて14:20からのキックオフ。
前半、まずは合同チームが敵陣で攻撃する展開が続きます。何とか先制トライを上げたい所ですが、鷲宮DFに阻まれます。
前半10分、反則を繰り返して一度自陣まで戻され1本のトライを許すと、その後は一進一退の攻防が続き両チームにスコアなし。5-0で後半を迎えます。
ハーフタイム中、敵陣へいく事、DFの修正点を改めて確認し後半へ。
後半の立ち上がりこそ、キックからの混乱が生じてアンラッキーなトライを重ねさせましたが(12-0)、次第に合同がペースを掴みだします。
前半に押されていたスクラムも修正し、アタックの起点が安定すると、
スクラムハーフからの高いキックとFWの中央突破などが機能しだし、鷲宮のDFセットが遅れだすと、徐々に敵陣に入っていきます。
後半10分、ついにペナルティーからのキックで敵陣に突入、いざ逆転ののろしが上がり始めた
その時でした。
周辺に雷の轟音が鳴り出し、試合が中断となります。
選手たちがグラウンドから引き上げるやいなや土砂降りとなり、
グラウンド一面が一時的に水没する激しい豪雨となります。
大会の「雷」規定に基づき、最大30分の中断。
その間も、選手たちはよく話し合い再開後のラインアウトからトライまでもっていく流れを丁寧に確認していました。
闘う気持ちは、一切途切れませんでした。
中断し30分、ついに南の空から陽光が差し、雨が上がりました。
「できる、やれるよ」「さあ、いこう」選手たちは再び目に闘志を宿していました。が、
「30分間の豪雨でグラウンドが水没、ラインが全て消えた。なおかつ、未だ遠くから雷鳴が聞こえている」ため大会規定により続行不可、
「後半に入っているため試合は成立、12-0で鷲宮の勝ち」
という形で幕を閉じました。
攻守ともに、逆転の兆しがかすかに見え始め、流れを掴みつつあった中、
もちろん仕方ないのですが、なんとも悔しい幕切れに、
選手たちもぐっと感情を押し殺していました。
また、鷲宮。また、あと一歩届かなかった。
背中は見えていた。間違いなく、新人戦の時よりもチーム力の差は縮まっている。
次戦は4月30日(日)。
令和5年度国民体育大会東部地区予選、一回戦の相手は三郷工業技術高校。
今の合同チームで戦う最後の公式戦になります。
関東予選の悔しい気持ちをバネにして、
この半年間のすべてをぶつけるつもりで闘ってきます。
応援よろしくお願いします。