活動報告

【東部地区4強入り】ラグビー国体地区予選一回戦 結果【全てを出し切る】

4月30日、心配されていた雨予報もなんとか持ちこたえ、

曇り空に包まれた獨協埼玉高校グラウンド、

令和5年度国民体育大会東部地区予選一回戦が行われました。

昨年の11月から活動している「新人戦シーズン」の現在の合同チームにとって、最後の公式戦となる今大会、前回の鷲宮戦の煮え切らない終わり方も相まって、

東部合同は、過去最高の集中力でゲームに臨むことができました。

合同チームのキックオフで開始した前半、まずはFWがプレッシャーをかけ続けます。

3フェーズ目に味方のタックルに連動して④安本(2年・潮止中)がカウンターラックを仕掛けボールを奪うと、合同が連続攻撃を開始。圧力をかけ続けじりじりと三工技フィフティーンをゴール前まで押し込むと、
ペナルティーから③渋木(3年・大原中)が敵FWめがけて猛然と突撃。それを起点にFWのラッシュを繰り返すと、開始4分で先制のトライ!

勢いづく合同チーム、今度はバックスの魅せ場がやってきます。
敵の布陣奥に出来た「DFの隙間」にボールを蹴り込み、またしてもゴール前へ。
そして前半10分、なかなか中盤から思うとおりに前に出られない相手チーム、浮いたパスがこぼれたところを
プレッシャーを掛けてあがっていた両センターが拾い上げ、⑬→⑫堀内(3年・潮止中)とつなぎ2本目のトライ!

前半はその後スコア動かず、14-0で折り返します。

 

後半も、目が離せない展開が続きます。

前半のラストプレー、自陣ゴール前の大ピンチを切り抜けて大変良い流れで後半に突入。三工技キックオフの再開が失敗に終わると、合同のセンタースクラムで再開。

バックスのスピードランナーが敵DFの間に斬り込んでビッグゲインすると、サポートに走っていた選手がそのまま持ち上げて3本目のトライ!21-0

 

しかし、やはり骨のある三工技。そう簡単にいかせてはもらえません。

後半15分、合同の反則からペナルティーキックを蹴り出し、合同陣内へ進入。
ラインアウトモールから固く結束した三工技FWの「塊」を、
合同チームも踏ん張りましたが抑えることはできず、一本のトライを許します。21-7。

しかし、失点から気持ちを切り替え、懸命に戦って後半22分、
ロングキックから「50-22」で最後のビッグチャンスを掴みます。

※「50-22」・・・2020年から導入されたいわゆる新ルール。自陣側から見てハーフウェイライン(50m線)より後方から蹴ったボールが、ワンバウンド以上して敵陣22m線より前方(ゴールラインより前)で外に出た場合、蹴った側のラインアウトで再開となる(攻撃の継続が認められる)。

合同もラインアウトモールでやり返す、この日最後の力比べ。
三工技FWによって前進の勢いは止められましたが、モールサイドのDFが薄くなっている所を見つけた

④安本が全身の力一杯ねじ込んでトライ!!!

 

キックはわずかに外れましたが、瞬間、

ノーサイドのホイッスルが曇天の独協埼玉グラウンドに響き、

26-7で東部合同の勝利、

東部地区4強の一角を破って、地区ベスト4進出が決定しました。

 

今後、5月4日から始まる準決勝以降の試合を通して、

地区上位3チームに入ることが出来れば県大会進出となります。

過去10年以上、東部合同チームが今大会で県大会に上がったことはありませんでした。

 

もちろん結果も大事ですが、

試合に出場した上級生に「半年間やってきたことの成果」を実感させられたことに喜びを感じます。

掴まって倒されるまでの平均時間は明らかに目標を超えました。

味方のタックルに反応、カウンターラックを仕掛ける試行回数が増えたので、実際にフォワードが勝ち切って争奪を制する場面が増えました。

プレーの合間、仲間に声を掛けたり集中力を上げようとして「チームに発信する側」になりつつあります。

 

君たちは、明らかに半年前の君たちとは違う。変わっている。自信をもってさらに自分からアクションを起こしたり、もっと貪欲に上を目指す原動力にして欲しい。

 

 

戦いはまだ終わっていない。

目指せ県大会出場、果たせベスト3入り。

次戦、5月4日(木)、東部地区1位の草加高校戦。

応援よろしくお願いします。