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2025年11月の記事一覧

校長室花暦⑫

 今週も華道部さんから素敵な作品が届きました。

(今回の花材)

 コギク(写真「黄色の花」)

 (以前の花暦で触れましたが再掲します。)菊というとお墓参りの花のイメージがありますが、菊が仏花になるのには理由があります。現在はあまり一般的ではなくなりましたが、9月9日は重陽(ちょうよう)の節句です。重陽、つまり陰陽の「陽」である奇数が最大限に重なった日が9月9日ですが、陰陽思想では陰と陽のどちらに強く片寄ることはよくないと考えられたため、気を付けるべき日とされ、邪気祓いの祭りが行われました。その際に、強い香りが邪気を祓うと考えられた菊の花が供えられました。

 アイリス(写真「紫色の花」)

 (以前の花暦で触れましたが再掲します。)アヤメ科の植物です。日本のアヤメやカキツバタ、ハナショウブなどもこの仲間です。アイリスの名前の由来は、ギリシャ神話だそうです。全能の神ゼウスの妻であるヘラの従女、イリスという美しい女性にちなんでいます。浮気癖のあるゼウスはイリスに何度も言い寄りましたが、イリスは誘いを断り続けます。後に、イリスは「自分をゼウスから引き離して欲しい」とヘラに伝えました。正直で美しい心を持ったイリスを賞賛したヘラは、イリスに神酒を3滴ふりかけます。そのとき落ちた雫が、色鮮やかなアイリスの花になったと伝えられています。イリスは虹の女神ですが、これは花弁のつけ根にある模様にちなんでいるといわれています。以前の花暦では花が開いた写真が載っています。この後の開花が楽しみです。

 ウンリュウヤナギ(雲竜柳 写真「茶色の枝」) 

 ウンリュウヤナギという名前は、枝が曲がりくねっている様子が、竜が雲の中を昇っていくように見えることからついたそうです。公園や庭園、寺院に植えられていることが多い樹木です。高さは10メートルほどになります。開花は3月ごろ、小さな黄色い花を咲かせます。葉は先がとがっていて、裏側が白色です。晩秋から2月下旬にかけては枝が薄茶色になり、樹皮が硬くなります。この時期の枝は日もちがよく、アレンジメントやディスプレイなどに使っても長持ちします。お正月飾りとしても使用される枝ものです。枝を金色や銀色、赤色に塗ったものが出回ります。

 今回の作品は、美しさと力強さを兼ね備えた、モノトーンで寒い冬を忘れさせてくれる作品です。

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校長室花暦⑪

 今週も華道部さんから素敵な作品が届きました。

(今回の花材)

 コギク(写真「黄色の花」)

 以前の花暦で触れました。読み返していただけると嬉しいです。

 キンギョソウ(写真「ピンク・白の花」)

 キンギョソウは地中海沿岸地方原産で、花穂を大きく伸ばし金魚に似た色鮮やかな花を咲かせることからキンギョソウという名前がつきました。また、ドラゴンの口にも見えることから別名ではスナップドラゴンとも呼ばれます。花色は、白、黄、桃、赤、紅紫、橙、複色など豊富にあり、カラーリーフとしても楽しまれています。埼玉県も産地として有名です。

 ベニバスモモ(写真「赤紫の葉枝」)

 ベニバスモモの由来は紅色の葉をもつスモモ属の植物からです。早春から春にかけて開花する美しい花を鑑賞する目的だったり、開花の途中から現れる赤紫色の美しい葉をカラーリーフとして楽しむ目的だったり、食用になる果実を収穫して食べる目的で育てられたりする植物です。薄桃色の花が一斉に開花すると「桜」を思わせる美しい景観をつくります。

 コギクとキンギョソウの可憐な花色とベニバスモモの落ち着いた中にも華やかさのある葉色の取り合わせが、初冬の校長室に彩りを添えています。

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校長室花暦⑩

11月に入り、生徒も冬服に更衣しました。朝晩はだいぶ寒くなってくる中、華道部さんから心暖まる作品が届きました。

(今回の花材)

 フウセントウワタ(風船唐綿 写真「緑の丸い実」)

 フウセントウワタは、別名では「風船玉の木」などとも呼ばれる南アフリカ原産の常緑低木です。フウセントウワタの由来は「風船」の様に果実が膨らむ姿と、「唐(広く外国を意味する)」からきて「綿」の様な冠毛をもつ種子を放出することからきています。

 ティーツリー(写真「黄色の葉」)

 ティーツリー(メラレウカ)は、オーストラリア原産の常緑樹です。爽やかな柑橘系の香りを放つ葉が特徴で、4〜6月ごろに白や淡いピンクの羽毛状の花を咲かせます。ティーツリーの葉には殺菌効果があり、古くはオーストラリアの先住民が万能薬として使用しており、現在ではアロマオイルやハーブとして利用されています。実際に葉を指で擦ると爽やかな香りがつきました。

 ユリ(写真「黄色の花」)

 黄色のユリ(イエローウィン)は、少し黄緑がかったような爽やかな色で、男女問わず好まれやすい色味です。イエローウィンのような黄色いお花は目を引くため、アレンジに取り入れるとひときわ存在感を放ちます。また、イエローウィンの香りは比較的強く、香りの持続性も高いです。顔を近づけると、ユーカリのような爽やかな香りの中に、フルーティーさやスパイシーさの加わった芳香を楽しむことができます。

 今回の作品は、見た目も鮮やかで香りも爽やかな「元気が出る作品」です。冬が近づき、寒さでつい丸まってしまう背筋が伸びるのを感じます。

 

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