学校生活の様子

2019年1月の記事一覧

3学期始業式

平成30年度第3学期始業式 校長講話

 

 皆さん、明けましておめでとうございます。

 年末年始はあっという間に過ぎ去ってしまった感じですが、皆さんは、ご家族や親戚の方々、あるいは友人たちと充実した冬休みを過ごすことができたでしょうか?

 気持ちを新たに、新しい目標を立て、新たな決意で今日を迎えた人も多いのではないでしょうか。

 いずれにせよ、この新しい年が皆さんの成長につながる素晴らしい一年になることを願っています。

 

 さて今日は、新しい年、新しい学期を迎えるにあたり、次の言葉を皆さんに紹介します。

 

 「できるかできないかじゃない。やるかやらないかだ。」

これは、鴻巣市にある埼玉県消防学校の指導教官が、訓練生に向けた言葉です。

 

 消防士という仕事は、火災や地震、事故などの災害から市民を守るために、まさに命がけで任務を遂行しなければならない大変な仕事です。

 一度、火災が発生すれば、重い装備を身に着け、1000度というすさまじい炎の熱さに耐えながら、過酷な状況の下で、人命救助のために迅速に行動しなければなりません。

 ですから、普通の人ならパニックになってしまいかねない危険な現場で、素早く的確な行動を取るために、相当の体力と強い精神力、どんな状況でも常に冷静に判断できる力が欠かせません。

 そうした消防士としての必要な資質・能力を身に着けるためには、とても過酷な厳しい訓練が必要不可欠となるわけです。

 

 埼玉県の消防隊の新人隊員は、この消防学校で、約6か月間、訓練を受けることになっています。

 その訓練は、炎天下の猛暑の中、滝のような汗を流しながら、エンジンカッターで扉を切る訓練であったり、高さ7メートルに設置された長さ20メートルのロープを渡る訓練であったり、防火服や酸素ボンベなど重さ20キロの装備をつけての救助訓練や、さらには、放水中は重さ50キロから80キロにもなるホースを操作しての消火訓練など、連日の訓練は過酷を極め、あまりの苦しさに泣きながら訓練を続ける訓練生もいるそうです。

 少しでも気が緩むようなことがあれば、教官から厳しい態度で指導され精神的にも体力的にも限界に達し、心が折れ、くじけそうになってしまうこともたびたびあるそうです。

 消防隊員が自分の気持ちに負け、あきらめてしまえば、目の前の人を救い出すことができません。

 

「できるかできないかじゃない。やるかやらないかだ。」

 

 教官たちは、一人でも多くの人を災害から救い出す、目の前の命を決してあきらめない、そういう強い使命感を持った一人前の隊員に早くなってほしいという願いから、こんな言葉を飛ばし続け、くじけそうな訓練生たちを叱咤激励しているのだそうです。

 

 皆さんも、毎日に生きていく中で、何かしら困難や限界にぶつかることがあると思います。

 そして、そんな時、心が折れそうになり、自分にはできない理由をさがして、自分や周りの人に、できないことを納得させようとする、いわゆる「できない言い訳」、逃げ道を探してしまうことがあります。

 

 しかし、困難や限界は、自分の力で、自分の意志で、その壁を乗り越えていかなければ、前に進むことはできません。

 「絶対にやり抜くんだ」という強い覚悟、あきらめない強い精神力、それこそが自分を奮い立たせ、乗り越えるための一歩を踏み出せる原動力となるのです。

 

「できるかできないかじゃない。やるかやらないかだ。」

 

 今年は5月から平成に代わる新しい歴史が始まります。その新たに始まる時代の中で、どのような状況であっても、簡単にはくじけない、挑戦し続ける強い精神力をこの高校時代に鍛えていってほしいと思います。

  

 今日から始まる3学期は、言うまでもなく、1年間の総まとめの時期となります。

 

「有終の美を飾る」という言葉があります。

「物事をやり通し、最後を立派に仕上げること。」という意味です。

 3年生諸君、どうか残り少ない高校生活を精一杯送ってください。そして、その素晴らしい姿勢を後輩にきちんと伝えて、卒業を迎えてください。

 1・2年生諸君、3年生からしっかりと八潮南高校の良き伝統を引き継ぐとともに、4月に新たな後輩を迎えるにふさわしい、先輩としての自覚をしっかりと育ててください!

 

「できるかできないかじゃない。やるかやらないかだ。」

 

 今学期、皆さん一人ひとりが、どのような有終の美を飾ってくれるのか楽しみにしています。