【学校生活の様子】

2017年5月の記事一覧

平成29年度 5月朝礼

平成29年度 5月朝礼 校長講話

 

みなさん、おはようございます。

新年度が始まって、ちょうど1ヶ月が経ちました。新しいクラス、新しい仲間、新しい環境にはもう慣れたでしょうか。

私は、この1か月間、授業や学校行事、部活動など、様々な場面で、皆さんが学校生活を送っている姿を見ることができました。

堂々と校歌を歌っている姿、全校集会の際の人の話をしっかりと聞ける態度、廊下で会うたびに笑顔で交わしてくれるあいさつ、目標に向かって仲間と一つのことに打ち込んでいる部活動などなど、その一生懸命な姿を見るにあたり、皆さんのことを大変誇らしく思っています。今、皆さん自身が作り上げている、この八潮南高校生の誇り、プライドを胸に、これからも充実した高校生活を、堂々と送ってほしいと思います。

 

さて、今日は、皆さんにとって、聞きなれない言葉だとは思いますが、「ブレイク・スルー」ということについて話をしたいと思います。

 

 皆さんは、小学生のころ、例えば、自転車を補助輪なしで乗れるようになろうと、何度も転びそうになりながら練習していたら、ある日突然乗れるようになったり、例えば、逆上がりが、最初のころいくら練習してもできなかったのに、来る日も来る日も、手に豆を作りながら練習していたら、ある日突然できるようになったり、などの経験をしたことがあったのではないでしょうか。

 

 何かへのチャレンジを始めた時、最初は、いくら努力をしても、なかなか成果が出ない。いくら練習を続けても思うような結果が出せない。ところが、思い悩みながら勉強や練習をある程度の期間続けているうちに、ある時を境に突然できるようになる。このタイミングを、「ブレークスルー」というのだそうです。

 しかし、この「ブレークスルー」、厄介なのは、地道な努力を相当長い期間、それは1か月かもしれないし、3カ月以上かかるかもしれない。いずれにせよ、相当長い期間続けなければ、なかなか現れてこないということです。

 最初の頃というのは、練習を繰り返し行っても、なかなか上手にできない。何日も何日も「やってもダメ」の繰り返しで、こんな日が続くと、本当につらい。何度もやめたいと思うようになってしまいます。残念なことに、ここであきらめてしまい、練習をやめてしまう、または、他のことに気持ちが移ってしまうということが、結構あるのかもしれません。

 

 そんな時、結果が見えてくるまで、もう少しがんばろうとするか。または、もうこれ以上はできないとあきらめてしまうのか。

 

 

 現在、アメリカの大リーグで活躍しているイチロー選手の言葉に次のようなものがあります。

「夢をつかむということは、一気にはできません。

小さなことを積み重ねることで、いつの日か信じられないような力を出せるようになるのです。」

 

 そのイチロー選手は、ある日、記者からの「いままでに、これだけはやったな、と言える練習はあるか?」という質問に、

「僕は高校生活の3年間、1日にたった10分ですが、寝る前に必ず素振りをしました。

 その10分の素振りを1年365日、3年間続けました。これが誰よりもやった練習です。」と答えたそうです。

 

 さて、皆さんの中には、この時期、引退をかけた大事な試合や発表会でいい結果を出したい、折角入った部活動で先輩たちのように上手になりたい、あるいは、今年度は、勉強を頑張って苦手教科を克服したい、絶対に資格試験の上級を取得したいなどの思いを抱いている人が多いと思います。

自らが立てた目標を実現していく過程においては、最初から上手にできる人はまずいません。失敗の連続です。そして、繰り返し繰り返し失敗してしまう自分に対して、腹が立ち、時には心が折れそうになる時もあるかもしれません。自分には無理だとあきらめてしまう弱い自分が出てしまう時もあるかもしれません。

しかし、そんな時こそ、先生方を信じて、仲間を信じて、そして、他でもない、自分自身を信じて、決してあきらめるのではなく、努力を続ける先には、必ず結果がついてくることを忘れないでほしいと思います。

 

 「夢をつかむということは、一気にはできない。

小さなことを積み重ねることで、いつの日か信じられないような力を出せるようになる。」

 

 ぜひ、この八潮南高校で、皆さんそれぞれのブレークスルーを勝ち取ってほしいと思います。